09年9月9日から15日まで韓国済洲島で05年の第2回マレーシア・クチン大会に続いて3回目となるデルフィックゲームが開催され、デルフィック組織委員会からJEPA役員がご招待を受け出席しました。
デルフィックゲームとは、紀元前6世紀から紀元後四世紀までの約一千年間、オリンピック開催の前年に四年に一度開かれていた詩と芸術、美と光、治癒の神アポロに捧げられた文化芸術祭典です。
歴史の彼方へ消え去っていた古代デルフィックゲームは、文化芸術と創造力の重視される時代的要求を背景に、多様な価値の文化芸術による疎通と交流の場を提供し、世界平和に貢献するため、1994年にドイツのMr. J. Christian B. Kirschにより再びスポットライトが当てられました。
2000年、ロシアのモスクワで第1回大会を開催することにより、世界アーツ・コンペティションの形を整え、2005年の第2回マレーシアのクチン大会を経て持続的な発展を遂げてきました。
回を重ねることに意味と重要性が高まるデルフィックゲームの第三回大会は、韓国城山日出峰(ソンサンイルチュルボン)、漢拏山(ハルラサン)、寄生火山(オルム)など、世界が認める美しい自然景観や綿々と続いてきた千年の耽羅(タンラ)王国の歴史、そして島ならではの躍動的な生活様式、そして約1万8千の神々が共存する幻想の島といわれる済洲島で開催されました。
テーマとコンペティション
今回のデルフィックゲームは、「自然との調和」をプログラムのテーマとして、古代から現代に至る芸術・文化のルーツに根元的かつ自然にアプローチをするというのが主題となりました。
これまでのオリンピック運動で見過ごされてきた芸術競演部分を補う世界的な文化祭典の必要性が高まり、日本を始め世界中からの多くの芸術家が参加、競演しました。