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日本経営者新聞 No.55

徳田名誉総領事 ブータン訪問

 昨年 9 月、徳田ひとみ在東京ブータン名誉 総領事はブータン王国を訪問し、ジグミ・ ケサル・ナムゲル・ワンチュク第五代国王に 拝謁した。

   ワンチュク国王は、日本の囲碁に深く関心を もっておられ、囲碁をするお相手を探されて いるという知らせを受け、徳田名誉総領事は NPO法人囲碁国際交流の会の合田寅彦理事 長、同会会員でマスターの関口清氏と共に、 ブータン王国を訪問した。合田理事長から 貴重な古い基盤や那智黒石やハマグリなどの 碁石などが国王陛下に献上された。

 国王は、普段ネット碁を活用し、碁の研究を されており、「囲碁は、自ら学び、考える力を つけてくれる。集中力も養い、コミュニケーショ ン力もつけてくれるので、若者の教育にも取り 入れたい」と述べられた。




  • 合田寅彦理事長(右)と関口清氏(左)
    中央は徳田名誉総領事

ブータン王国 新首相誕生

 2018年 10 月 18 日、ブータン王国では、国 民議会(下院)選挙の投開票が行われ、ブー タン選挙管理委員会は、野党協同党が第一党 になったと集計結果を発表した。首相に就任 した協同党のロテ・ツェリン党首は「この選挙 結果は、より幸せなブータンを実現するため の知恵と祈りの成果だ」とフェイスブックに 投稿した。協同党は選挙戦において、国内に て拡大している貧富の差の改善などを訴えて 若者の支持を得た。 

 国民議会選は、予備選の上位 2 党が本選に 進む方式となっているが、与党であった国民民 主党は9月の予備選挙で敗北し、政権交代が 確定していた。

 本選では、協同党と、2008~2013年に 与党だった調和党が争い、協同党が全 47 議席 中、 30 議席を確保し当選した。

 1 1 月 7 日、新首相と新閣僚たちは、国王より 正式に任命を受けた。

 ロテ・ツェリン首相は、バングラディッシュ大学 医学部を卒業後、米国のウィスコンシン大学医 学部を卒業。オーストラリアキャンベラ大学に てMBAも取得している。地元ティンプーでは、 医師としても非常に高い評価を得て、ドクター と愛称で呼ばれていた。



  • ロテ・ツェリン新首相

コープさっぽろに感謝状


 コープさっぽろは、ブータンの衛生環境の改善に多大なる貢献を して、昨年 10 月 4 日、同組合本部にてブータン王国ユニセフから感 謝状授与を授与された。

 ブータンを代表し、徳田ひとみ 名誉総領事が式に出席し、感謝状を代読贈呈した。

 コープさっぽろは、2010年度より店頭に募金箱を設置し、ブータンの学校にトイレや水道を整備する活動資金を募ってきた。

 国連児童基金(ユニセフ)を通じ、17 年度までに約9568万円を送金した。

 2年に一度、組合員が現地を視察し、道内で報告会を開くなどの地道な活動を続けており、

 徳田ひとみ名誉総領事は、「子供たちの衛生環境を整えて頂いたことに、心から感謝します」と挨拶した。

 コープさっぽろのブータンへの募金活動は、2018年度末までの計画であるが、コープさっぽろの中島則裕専務理事は、「今後もブー タンとの交流を続けていきたい」と述べた。




  • 徳田名誉総領事から感謝状を贈られる
    コープの吉田千恵組合員理事

拓殖大学紅陵祭にて ブータン派遣団展示


   10 月 19 、 20 、 21 日の3日間、拓殖大学大学祭「紅陵祭」が 開催され、同大学文京キャンパスでは、今年 8 月にブータンを 訪れた学生たちによる視察報告・展示が行われた。

   展示会場では、派遣団の 学生たちが、ブータンの民 族衣装を着用して、来場者 をフレンドリーにおもてな ししていた。現地滞在中の 体験談やダショー西岡や食 文化などを紹介するパネル が多数展示されていた。

 ブータン王国派遣団は、 今年 8 月末から 9 月初旬 にかけて現地を訪れたが、 訪問前には、徳田名誉総領 事から、ブータンの文化や 精神性についてレクチャーを受け、研修旅行に出発した。




  • 民族衣装でお出迎えする学生たち中央は徳田名誉総領事

大使館発! ブータンがわかる授業


  平成 30 年度「大使館発!世界がわかる授業」が埼玉県国際課の 企画により行われ、徳田ひとみ名誉総領事は、1 0 月 26 日に埼玉県立 蓮田松韻高校(埼玉県蓮田市)、 11 月 15 日に埼玉県立いずみ高校 (さいたま市)にてブータン王国 についての特別講義を行った。

 両校の講演会では、ブータンの 民族衣装を生徒さんが実際に着 用するなど、ブータン王国の魅力 やGNH(国民幸福量)について 紹介した。ブータンの伝統的な生 活だけでなく、最近のブータンの 若者のトレンドやライフスタイル についても言及し、生徒さんのブータンへの関心を深めた。

 いずみ高校では約460名、蓮田松韻高校では約 90 名の生徒さん が参加し、熱心に講演に耳を傾けていた。




  • 民族衣装を紹介する徳田総領事

埼玉で開催! 2年前イベント ~ Tokyo 2020 2Years to Go! ~


  昨年 7 月 21 日、 22 日の二日間、埼玉県越谷市にある 日本最大規模のショッピングモール「イオンレイクタウ ン」にて、「埼玉で開催! 2 年前イベント~ Tokyo2020 2 Yea rs to Go! ~」が開催された。  当イベントは、埼玉県内でバスケットボール、サッカー、 ゴルフ、射撃の競技が開催される東京2020オリン ピックまで残り 2 年を控え、埼玉県ゆかりのオリンピア ンやタレントが登場してのトークショー、約 20 種類の多彩 な競技体験、日本の伝統文化を紹介するステージ、ホス トタウンの魅力を紹介するブースなどを設け、2年後に 迎えるオリンピックの大会機運を盛り上げた。  埼玉県内でのホストタウン相手国は7カ国あり、ブー タン・イタリア・オランダ・ギリシア・コロンビア・ブラジ ル・ミャンマーの文化や伝統が各ブースにて紹介された。




  • 上田清司埼玉県知事(左)と
    SAITAMA PRIDEアンバサダーたち

  • ブータン展示ブースにて

第2回ブータン人留学生向け オリエンテーション実施


 昨年12 月 14 日、東京都渋谷区にある国立オリンピック 記念青少年総合センターにて、ブータン人留学生へのオリ エンテーションが実施された(主催: 外務省、協力: ブー タン名誉総領事館、独立行政法人日本学生支援機構、一般社団法人日本語教育振興協会、一般社団法人日本国際化推進委員会)。 今回のオリエンテーション は、1 8 年1月に続き第二回目となり、約 70 名のブータン人留学生が出席した。

   徳田ひとみ名誉総領事は、「日本にいる私ども総領事は外務省のご協力のもと、ブータンから来られている皆様の安全と健康を守るよう努めております。 何かありましたら、いつでも忌憚なく連絡下さい」と 留学生に向けて挨拶した。

   現在、日本へ留学するブータン人学生の数は700名余 であるが、苦境に直面した日々を強いられている学生も 多く、頻繁にその様子がメディアでも取り上げられるよ うになった。

 当日は、留学生たちがトラブルに巻き込まれることの ないように、細やかなレクチャーも行われた。

 最後に、留学を終え、日本国内で就職をした卒業生が 登壇し、後輩の留学生たちに向けて、自らの体験談を 語り、日本で留学生活を送っていく上での注意事項等を アドバイスした。




  • 留学生にアドバイスを送る卒業生たち

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