ヨシゼ財団蝶々プロジェクト発表
スティーブ・バノン氏来日
昨12月16日、東京渋谷で開かれたJ-CPAC2017(Japanese Conservative Political Action Conference)の基調講演に登壇するため、スティーブ・バノン氏が来日した。氏は、前ブライトバートニュース会長。前米国主席戦略官・大統領上級顧問、2016年の米国大統領選挙では、トランプ陣営の選挙対策本部長に起用され、当選に貢献した。2017年8月に辞任はしたがアジア方面での外交で活躍している。
講演では、誰も予想できなかったトランプ氏の奇跡的勝利をもたらした選挙戦略について語った。本会議へ出席した下地常雄・日本経営者同友会会長は、講演後、バノン氏と個別に面会した。
来日後の今年1月、トランプ政権の暴露本『炎と怒り』を出版(日本では、翻訳版が2月に発売)、ホワイトハウスを情報不足の中で意思決定が行われる混乱と背信が渦巻く場所と批判をし、トランプ大統領から不信を抱かれ、ブライトバートニュースの会長職を追われた。
同氏は、米国バージニア州出身。大学卒業後、海軍で大尉を務めた後、ジョージタウン大学で安全保障論で修士号を取得、ハーバード大学ビジネススクールにて経営学修士を取得した。ゴールドマン・サックスで投資銀行業務に携わり、メディア専門の投資会社であるバノン株式会社を設立。中国のオンラインゲーム会社を経営。2008年の大統領選で共和党の副大統領候補サラ・ペイリンを擁護する映画を製作した際、大統領選への出馬を考えていたトランプ氏に助言を求められるようになり、トランプ陣営の選挙対策本部長に起用されたという経緯がある。
スリランカ独立70周年記念式典
2月4日、東京港区にある霊友会小谷ホールにてスリランカ民主社会主義共和国独立70周年記念式典(主催:駐日スリランカ大使館)が開かれた。式典へは日本に在住するスリランカの方々や関係者が多数出席した。
会場は、仏教、ヒンドゥー教、カソリック、イスラム教それぞれによる儀式や祈祷が行われ、70年前の母国の独立に対し尽力をした人達への黙祷、そして今日も尚、母国が存在していることへの感謝と喜びを出席者全員で分かち合った。駐日スリランカ大使館特命全権大使であるダンミカ・ガンガーナート・ディサーナーヤカ閣下よりシリセーナ大統領のメッセージが代読された。
最後は、ディサーナーヤカ特命全権大使から「スリランカは、まだ発展途上ながらも、70年前に手に入れた独立と自由の喜びを感じ、これからも日本国とは親善を続けていきたい」と祝いの言葉で閉められた。
自国で生まれ育った人達には、自国が存在するというのは当然のことと受け止めがちである。独立して自由を手に入れた歴史のあるスリランカ人たちにとっては、「帰る場所がある、骨を埋める場所がある、故郷がある」ことの喜びを改めて祝う場となった。
日・スリランカ友好の歴史
日本にとって、スリランカは歴史的に重要な役割を果たしてくれた国家である。第二次世界大戦後、敗戦国である日本は、戦勝国から四分割統治するという条件を提示された。
1951年のサンフランシスコ講和会議に出席したスリランカのジャヤワルダナ代表(当時大蔵大臣、後に初代大統領)が、「憎悪は憎悪によって止むことはなく慈愛によって止む」とブッダの教えを説いた演説を行い四分割統治という国際的制裁措置を求めていた戦勝国の意志を覆した。その後、日本は分割されることなく、国際復帰、高度成長への道を歩むことになる。
サンフランシスコ講和条約後、いち早く日本と外交関係を正式に結んだのもスリランカであった。その功績の証としてジャヤワルダナ初代大統領顕影碑が、鎌倉大仏の敷地内に建立されている。