2月21日、ジグミ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王は、38歳の誕生日を迎えられた。この日、国王夫妻は、第一子ジグミ皇子を連れて、タクツアン僧院を訪問され、祈りを捧げられた。ジグ皇子にとっては初めてのタクツアン僧院への御訪問となった。同僧院は、ブータン国民の崇敬を集め、ブータン王国の聖地の一つとされており、ブータンの観光スポットとしても有名である。
タクツアン僧院を訪問された国王ご夫妻
ブータンのワンチュク国王の第一子であるジグミ・ナムゲル・ワンチュク皇子が2月5日に満2歳の誕生日を迎えられた。健やかなご成長は国民の幸せとなっている。
ワンチュク国王と皇子(王様カレンダー2月より)
昨年12月、同月23日に東京・千代田区の皇居にて開かれた天皇陛下誕生日御茶会へ出席のために、在インドブータン大使館よりヴェツォプ・ナムゲル大使が訪日した。徳田ひとみ在東京ブータン王国名誉総領事の紹介により同国へ貢献する関係者たちとの面談の場を持たれた。昨年は、眞子内親王がブータン王国を訪問され、日本国内でもブータン王国についての話題が絶えず報道されていた。日本との親密な友好関係が更に深まった。
徳田名誉総領事(左)とナムゲル大使(右)
平成29年度、埼玉県国際課による「大使館発!世界がわかる授業」の一環として、徳田ひとみ・在東京ブータン王国名誉総領事は、1月25日、埼玉県立羽生第一高校(埼玉県羽生市)の一年生へ特別講演を行った。
「幸せの国」として知られるブータンの生活習慣や文化、ブータンでの学校教育、トレンド、西岡京治氏の貢献などが紹介された。2011年11月には、第五代国王陛下が王妃を伴い国賓としてご訪日され、東日本大震災の被災地をブータンの高僧を伴われ、祈りを捧げれた事、日本を励ます国会での国王による演説等、ブータンの精神性の高さにも触れる内容であった。
生徒たちに話をする徳田名誉総領事
1月20日、新潟情報大学にて、異文化塾「改めて幸福とは何か」‐北欧・ブータン・共生‐(新潟情報大学・新潟日報社共催)が開催された。講師として招聘された徳田名誉総領事は、ブータンのGNHを元に同国のものの考え方、生活習慣、国王と国民の関わりなどを紹介した。
講演会で参集した方たちへ最後に、「平和な日本に生まれ暮らしている私たちは幸せです。今日この場で、このように幸福について語り合えたことに感謝しましょう」と語った。
講義の風景
一般社団法人日本国際協力センター(JICE)主催によりJENESYS2017SAARC第2陣報告会が、2018年1月29日、タワーホール船堀(東京都江戸川区)にて行われた。同プログラムは、毎年JICEが南アジア地域協力連合(通称SAARC)に加盟する国から、学生や社会人を招聘し、日本の技術やインフラについて学び、母国の発展へと役立てていくためのプログラムである。
ブータンからは、現地でIT事業に従事する経営者たちをはじめ14名が参加。1月22日に日本に到着し、翌日は羽田空港施設内を見学。24日から29日までは、愛知県名古屋市や犬山市等を訪問滞在し、大学や企業の施設にてテクノロジーやインフラについて学ぶ研修に参加した。
等報告会では、「日本の安定したインフラやエネルギーを有効活用する仕組みを自国発展のために取り入れたい」とブータンからの代表者が述べた。
報告会にてプレゼンテーションをするブータン代表者
2月16日、国立オリンピック記念青少年総合センター(東京渋谷区)で、外務省主催による「日本語教育機関ブータン人留学生向けオリエンテーション」が開かれた。
2016年に日本とブータンは外交樹立30周年を迎え、両国間の人的交流が活発になり、多くのブータン人学生が日本語を学ぶ為に留学してくるようになった。本オリエンテーションは、ブータンの学生さんに、日本での生活に必要な有益な情報を提供し、より充実した留学生生活を過ごしてもらおうと開催された。
来賓として一般財団法人日本語教育振興協会理事長佐藤次郎氏と共に招かれた徳田ひとみ名誉総領事は「日本には、ブータン大使館がありませんので、私ども名誉総領事館が大使館としての役割を果たします。いつでもお気軽にお訪ねください。皆様のお力になるよう努めます」と挨拶した。
一般社団法人日本国際化推進協会により、留学生活における注意点や日本の法令についての指導、留学生支援サービスの説明が行われ、またブータンの日本語教育機関卒業生や卒業予定者による留学体験報告もおこなわれた。
プログラム終了後の懇親会では、参加した留学生の皆さんは互いに情報交換をしたり、日本の生活に関する質問や相談を関係者にするなど、和やかに歓談していた。
ブータン人留学生、関係たちと記念写真を撮る
徳田総領事(写真中央)
日本での留学体験を報告するブータン人卒業生