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日本経営者新聞 No.56

日韓共同セミナー-日米韓の持続可能な繁栄と未来を目指して-

日韓共同セミナーが東京の国際文化会館にて 開催(共催:ヨシゼ財団、自然エネルギー財団、 安全保障外交政策研究会)。

今年7月31日から8月1日まで、日韓共同セミナーが国際文化会館にて開催され、 韓国から、ヨシゼ財団使節団一行が本イベントのために来日した。 セミナーでは、ヨシゼ財団が提唱してきた「蝶々プロジェクト」がメインとなった。 蝶々プロジェクトとは、北東航路とユーラシア大陸を右の羽根とし、北西航路と アメリカ大陸を左の羽根とする物流ネットワークの活性化を通して、ユーラシア大 陸とアメリカ大陸を一つに結びつける経済秩序構想である。

蝶々プロジェクトは、以下のようなメリット をもたらすとされている。
1北東アジアを中心とした新しい経済成長 のエンジンを提供することができる。
2 低開発地域である日本の西海岸が発展す るきっかけを作ることができる。
3 北方領土地域における自由貿易の活性化 を通じて、安定した平和地域を築くこと ができる。
4 エネルギー協力により、北東アジアの経済 協力の進化を図ることができる。
5 巨大経済自由地域を形成し、将来的には、 北東アジア共同の経済圏へ進むことができ る。

 日中韓の3国は、2015年基準によれば、 世界人口の18%、世界GDPの20%、そして 世界海上物流の半分を占めていた。デジタル 時代の中核的インフラは、北東アジアを中心 に拡散しているということになる。蝶々プロ ジェクトの出発点である北東アジアが、成長 と繁栄の時代を迎え、世界経済の活性化は 平和で安定した国際秩序を形成する機会を 作り出す。

今後は、自由な経済秩序、さらに大きな 価値に向けて譲歩する大胆な勇気、そして 絶え間ない対話と交流が必要である。現在、 デジタル革命に伴う技術協力、電力需要の 爆発的な増加、首都圏と地方格差の拡大、 急激な人口減少と高齢化の拡大など両国が 協力して対応すべき課題が山積している。今 こそ両国が手を取り合って、問題解決、そし て経済発展に向けて取り組むべき時である。

日本からは、石破茂衆議院議員ら9名、韓国からは7名の政治家がそれぞれ出席 し、有意義な議論が展開できたと参加者たちは語った。「日米韓協力の持続可能な 繁栄と未来」という今回のセミナーのタイトルを実現する努力が必要であることに 共感を示した。

最近、韓国との外交問題が大きくメディアで騒がれている。ヨシゼ財団の提唱する 蝶々プロジェクトは、日韓の友好関係を修復していく上で重要な役割を果たすこと になる。




  • 日韓共同セミナー会場の様子(出典:ヨシゼ財団)

  • 日本経営者同友会主催による韓国訪日団歓迎会

毎年恒例 米国ホワイトハウス訪問

今年6月、日本経営者同友会、下地 常雄会長、徳田ひとみ代表理事が、アメ リカ・ワシントンDCにあるホワイトハウス より招待を受け、日本経営者同友会メン バーとともに訪米した。

メンバーたちは、ホワイトハウスでの ドナルド・トランプ大統領主催のパーティ に参加し、フォード劇場で行われた特別 プログラムにも出席した。

大統領就任以来、日本との友好関係に対し て力を入れているトランプ氏は、今年5月末に 令和初の国賓として訪日。来日中、大相撲5月 場所にて優勝した朝乃山関に「アメリカ大統領 杯」を授与する等、様々な場面で注目を浴び た。
また6月末にも大阪G20サミットのために再 び訪日をしており、レセプション翌日イギリス ロンドンに出発するなど、今回は過密スケジュー ルの中で開催されたレセプションであった。



  • 国会議事堂内で

  • パーティに出席する日本経営者同友会メンバー

スリランカフェスティバル開催


爆破テロからの復興  
8月3日、4日の二日間、東京都渋谷区の 代々木公園にて日本とスリランカの友好関係 を発展させる「スリランカフェスティバル」が 開催された。スリランカの本場料理、アクセ サリー、衣装を紹介するブースが多数出店さ れ、たくさんの人達で賑わった。
本フェスティバルは、在日本スリランカ大使 館などが主催しており、今年で第15回目を 迎えた。 スリランカでは今年4月連続爆破テロが発 生して日本人1人を含む300人以上が尊い 命を失った。翌年5月の観光客数は前年に比 べ70%ほど減少したという。
 3日午前に開かれたオープニングセレモニー では、在日スリランカ大使館ダンミカ・ディサー ナーヤカ特命全権大使が、「4月のテロでスリ ランカは非常に大変な状況であったが、今で は平安を取り戻し、観光客数も以前に戻り つつある。今年スリランカフェスティバルを開催 することに大きな意義がある。スリランカは 転んでも起き上がる国であるということをア ピールしていきたい」と暑い中駆けつけて来た 沢山の御客様に対して挨拶された。
来賓で駆けつけた新井広幸内閣官房参与 は、「日本が敗戦したとき、慈悲の心を示し て頂いたことに感謝を申し上げます」と挨拶 され、日本とスリランカの深い友好と絆が象 徴されるセレモニーとなった。

日・スリランカ友好の歴史  
第二次世界大戦後、敗戦国日本は、戦勝国 から四分割統治を提示された。1951年に サンフランシスコ講和会議に出席したスリランカ のジャヤワルダナ代表(当時は大蔵大臣で後の 初代大統領)が、「憎悪は憎悪によって止むこ とはなく、慈愛によって止む」というブッダの 教えを説いた演説を行い、四分割統治という 国際的制裁措置を求めていた戦勝国の意志を 覆した。その後、日本国は分割されることな く国際復帰、高度成長への道を歩んだ。

サンフランシスコ講和条約締結後、いち早く 日本と外交関係を正式に結んだのもスリランカ であった。その功績の証として、ジャヤワルダナ 初代大統領顕影碑が、鎌倉大仏の敷地内に建 立されている。




  • ご挨拶をするディサーナーヤカ特命全権大使

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